古典分科会フィールドワーク!
こんにちは!井上です。毎日暑いですね^^;
本番から2週間ほどが経ち、それぞれ一旦AFPLAのことを離れて、帰省や旅行を楽しんでいる頃でしょうか。
時は遡って7月に、古典分科会のフィールドワークがありました。
今回は1年生の下田さんに、そのリポートをしてもらいたいと思います!
-----------------------------------------------------------------------------
7月29日、古典分科会主催でフィールドワークの一環として、国立博物館に台湾国立博物院展を見に行きました。一番の目玉がかの有名な翡翠製の白菜だということもあって、会場は長蛇の列。昼前に到着した時には既に2時間待ちで、実際に展示室に入れたのは昼すぎでした。
猛暑の中何時間も待った末、ようやく目にした白菜は思いの外小さく、驚きました。しかし小さいながら、天然の翡翠の色や質感を見事に活用した造形はとても美しいものでした。翡翠の白く濁った部分は白菜の根本に、緑で透き通った部分は白菜の葉に加工されていて、さらに緑の濃い所を利用してキリギリスとイナゴが彫られていました。彫刻もとても精緻で、小さい作品なのにどこを見ても飽きることがありません。時間があればもっと見ていたかった!
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2a/Jade_cabbage_closeup.jpg
白菜の他にも、この展覧会では様々な展示品が公開されています。どれも、清王朝の歴代皇帝が収集した至宝・神品ばかり。これだけの芸術作品を制作させたり、収集したりする力があるなんて、改めて清という王朝の大きさを感じました。
私は歴史、特に中国史が好きでよくこうして博物館を訪れる機会が多いのですが、今回はAFPLAの企画で来たということで、純粋に趣味として楽しむだけではなく、このように異文化に触れることが国際交流にどう役立つのかについて考えてみました。
文化は人間の下地になるものです。同じ国の人ですら、その背景にある文化は人それぞれですが、外国出身の人となると、その度合いはとても大きくなってしまいます。時には、その違いに戸惑うこともあるかもしれません。
ですから、私たちが異なる文化的背景を持つ人々と交流する際は、相手の文化についての理解も深める努力をしなければなりません。そうした努力の中で、相手個人の本当に良いところや悪いところが見えてくるのだと思います。
博物館の展示品を見た私たちが知ることができるのは、せいぜいその文化の一端にすぎませんが、今回の訪問が、そのような有意義な異文化理解に少しでも繋がればいいと思います。
--------------------------------------------------------------------
いかがでしたか?
交流を深め相手を理解するということは、議論だけによって達成されるものではないと思います。
美しいものや精緻なもの、芸術に共感し感動することが、異文化について気付きを得るための一つの出発点かもしれません。
私自身はこのフィールドワーク、私用で参加できず非常に残念でした。せっかく東京でもこのような海外博物館の展示企画があるのですから、積極的に触れていきたいです(^^)
次回はいよいよ、大会本番の報告をしてもらおうと思います!
それでは、よい夏休みを。